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Google社の動画のコンテンツ保護規格、Widevine DRMのパートナー認定CWIPを受けました

実際にGoogleのwidevineのパートナー認定を経て何ができるようになったのか、私たちがこのような技術を用いて何をしようと考えているのかを説明したいと思います。

Widevineでできること

まずは何ができるかの説明です。一応、どこにでも説明がありますが、技術的な説明を繰り返します。

インターネットを使った動画視聴におけるコンテンツ保護は紆余曲折を経て、現在はある程度のスタンダードが確立されました。これまではブラウザではFlash Playerを用いたrtmpプロトコルを用いたストリーミング再生が行われてきましたが、Flash Playerが様々なところから排除されるに従って、http通信のなかで細かく分割されて暗号化された動画ファイルをダウンロードしながら再生する方式が模索され出しました。

当然ながらデバイス、OS、ブラウザなどのプラットフォーム提供事業者たちの覇権争いの影響はここでも大きく影を落としています。なぜなら暗号化、複合化においてはクライアント側(例えばブラウザなどの視聴環境)の技術的な要件も影響するため、各社が自社の方式のみを許可しています。各社というのはどこでしょうか?そうです。Google, Apple, Microsoftです。私たちはGoogle社のWidevineのパートナー認定を受け、Chromeやその他のデバイス向けに映像の暗号化と再生の仕組みを提供することができるようになりましたが、同時にSafariやID, Edgeなどでの再生の仕組みにはApple社のFairPlay、Microsoft社のPlayReadyという技術を用いて3通りの実装を組み合わせて、様々な視聴者の環境に対応することになります。

ブラウザ

Google
Widevine

Apple
FairPlay

Microsoft
PlayReady

備考

Chrome 

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自身でビルドしたChromium以外

Firefox

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ユーザーがブラウザ設定で有効にする必要

Edge

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Edge Chromium

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IE 11

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Windows 8.1 とWindows 10のみ

Safari

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Opera

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Chromecast

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Tizen TV

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上記の通り、複数の暗号化の仕組みを組み合わせて使うことで、様々なデバイスで同じような視聴体験を提供することができるようになります。

私たちが提供できること

映像コンテンツを違法ダウンロードから保護する技術はNetflixやAmazon Primeのように、映像コンテンツの視聴体験を販売する事業者にとっては欠かせません。日本国内ではDMMやJ Sportsオンデマンドなど様々なオンデマンドのプラットフォームでデファクトスタンダードとして用いられています。

DRM技術の提供会社の中で、私たちのように、DRM技術をウェブの運営ツールなどと合わせて提供している事業者あまりいません。しかも私たちは、あくまでもIT技術はみんなのために役立てなくてはならないという考えのもと、小規模事業者でも導入できる価格帯で提供したいと考えています。

私たちのミッションは、地域やコミュニティが情報発信によって活発になるためのウェブのUIとシステムを提供することなので、コミュニティの作り方などを今後、1ヶ月の間にいくつか提案して参りたいと考えているので、ぜひご興味ある方はこちらの記事を再訪してください。

YouTubeやVimeoを利用する方が適切なケースも多々あります

蛇足ですが、完全にパブリックに公開したい動画コンテンツや、万が一流出してもさほど問題のないコンテンツにおいては、YouTubeが便利なので、その利用を推奨しています。私たちのシステムでは、誰でも限定公開の動画も簡単に埋め込めるようになっています。

また、コンテンツ保護においては、コンテンツがダウンロードされて広まってしまうことがどれだけのリスクになるかどうかが利用においての重要な指標になります。映画のコンテンツにおいては、被害額は大きくなり訴訟になると視聴提供者は大きなリスクになるので必ず用いた方がいいことになります。